【HOW TO#10】焚き火篇

【キャンプHOW TO Supported by WILD-1】
こちらでは、「アウトドアライフストアWILD-1」協力のもと、キャンプ初心者から経験者までためになるHOW TO情報をお届けします!
今回のテーマは、キャンプの醍醐味とも言える「焚き火」です!火起こしのHOW TOの後はやはり焚き火ですね!今回は焚き火の楽しみ方や焚き火のルールなどをお伝えいたします。

焚き火の楽しみ方

キャンプ場で焚き火をする際、今は焚き火台を使用した焚き火が基本となっています。ここでは焚き火台を使用した焚き火の楽しみ方をご紹介します。

▪焚き火台を購入しよう!
さて、まずは焚き火台の購入から。いろいろな焚き火台があるので迷ってしまうと思いますが、 焚き火という大切な時間を過ごすギアなので、自分のお気に入りを選ぶのが正解だと思います。 他にもセットで購入するべき品物がいくつかあります。それは「手袋」「火バサミ」「スパッタシート」です。
手袋は軍手ではなく、革製などの熱に強いものがおすすめです。
火バサミは手に馴染んで挟む操作がしやすいものを選びましょう。スパッタシートという言葉は馴染みがないかもしれませんが、本来は溶接などの作業現場で使用されている火花受けの耐熱シートのことで、キャンプでは焚き火台の下に敷き、地面への熱やこぼれた灰などを受け止める役割をするものです。「防火シート」「焚き火シート」などとも呼ばれます。今でこそシートの使用は常識となってきていますが、特に森でのキャンプや地面が芝のキャンプ場などでは、地面の保護や火災予防のために必ず用意しましょう。

▪火が大きくなる原理
焚き火の火を大きくするには「素材×熱源×酸素のバランス」が大事です。むしろこれだけ知っていれば、どのような組み方でも焚き火は出来てしまいます。逆に火がなかなか着かない場合は、このどれかに原因がある事が多いです。

▪薪の組み方
薪の組み方もさまざまあり、焚き火台の形状によりある程度決まってくると思いますが、下から上に向かって上昇気流が生まれる組み方が基本となります。
代表的な組み方としては、「井桁型」や「ティピ型」などがあります。どちらも下を火の元として、 木を伝って上に向かって火が上がっていく気流が生まれる組み方です。

▪火を長く持たせる為に
薪について意外と知られていないのが、針葉樹と広葉樹の違い。焚き火の最初はスギやヒノキに代表されるような針葉樹を使います。木の密度が低く、火付きや火の通りが早いです。その後焚き火を長く持たせるために広葉樹を入れていきます。広葉樹はナラやクヌギなどに代表されますが、密度が高く重いです。その分一度火が付くと長く燃えてくれます。焚き火は広葉樹まで火が移って、じっくり燃えているくらいが丁度いいかもしれませんね。
乾燥していない薪を使用すると、なかなか燃えず、さらには煙ばかり出てくるようになってしまいます。いい焚き火には、よく乾燥した薪を使用しましょう。

火と友だちになろう(焚き火3か条)

焚き火は眺めているだけで不思議と気分が落ち着きますよね♪焚き火は自分を映す鏡のよう。目の前の「火」と良い関係を築く事が重要です!焚き火の3か条をご紹介するので、ぜひ優しい火を作りながらキャンプの夜を楽しんでください。

焚き火の3か条
その1.火をひとりぼっちにしない。
 火をつけたままテントの中やお出かけなどには行かないで!
その2.手に負えないほどの大きな火にしない。
 火の粉が原因で火災やトラブルになる可能性があります!
その3.ゴミは燃やさない。
 焚き火と焼却炉は違います。キレイな火を作りましょう!

焚き火が好きすぎて

キャンプに行きたいけど、なかなか行けない。そんな時、自分は家の中で焚き火をしたりもします。バイオエタノールを使用した焚き火なら煙もススもニオイも出ないので部屋の中でも焚き火が出来ちゃいます。部屋で火を眺めながら晩酌なんて事や、子どもとマシュマロ焼いたりなんて楽しみにもなります。焚き火が好きすぎる人にはオススメです。

~まとめ~
いかがでしょうか?今回はキャンプの最大の楽しみでもある焚き火でした。焚き火を楽しむのに理由なんていらない!キャンプ未経験や興味を持っている人が周りにいたら、せめて焚き火だけでも一緒に囲んでみてはどうでしょうか!?きっとキャンプの楽しさが少しでも伝わると思います。
ちなみに夏キャンパーは今年こそ冬キャンにチャレンジしてみてください。焚き火の楽しさがさらに倍増しますよ!

ライターPROFILE

光又 新二

世界を旅し、アウトドアの様々な経験を持つ元バックパッカー。
現在は茨城県大洗町でキャンプ場の運営を行いながら、県内アウトドア事業者の会合「いばらきキャンプサミット」を定期開催し、「いばらきアウトドアセッション」を立ち上げ、県全体で広域的に連携をしながらアウトドア振興活動を行う。
誰も教えてくれないキャンプ場で困らない為の基本的なルールとマナーを学べる一冊。「初めてでも安心-ルールとマナーがわかるキャンプの教科書」AMAZONで販売中。

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