寒い冬は、あったかい温泉が恋しくなる季節!
しんしんと降り積もる雪を眺めながら入る開放的な雪見露天も魅力的だけれど、レトロな趣きの内風呂や共同湯も捨てがたい。
普段とは違う自然景観や空間で五感を刺激して、ゆったりとした時間を過ごすと日頃の疲れやストレスがほぐれて、ほっとするはずです。
無色透明な温泉から白濁の硫黄泉まで、温泉の個性は100あれば100通り。
まずはご自分に合った温泉探しから始めましょう。
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奥日光森のホテル(栃木県)
日光湯元温泉は今から1,200年前の平安時代、日光開祖の勝道上人が見つけ、“薬師の湯”と名付けたのが始まり。明治の頃は、リウマチや皮膚病にいいということで多くの湯治客が訪れていた湯治場で、昭和29年には酸ヶ湯温泉、四万温泉とともに環境省の国民保養温泉地第一号の指定も受けています。
日光湯元温泉といえば、もうもうと湯気の上がる源泉小屋の立ち並ぶ湯ノ平湿原という源泉地の風景を思い浮かべる人も多いでしょう。
木道を歩きながら自然湧出する源泉がぷくぷくと湧き出すさまを間近に観察できるので、人気の観光スポットになっています。この源泉地で小屋ごとに各宿に分湯されていくのです。
奥日光森のホテルの泉質は硫化水素型の含硫黄−カルシウム・ナトリウム−硫酸塩・炭酸水素塩泉。
湧き出したときは透き通っていますが、空気に触れることによってエメラルドグリーンに、そして乳白の濁り湯へと変化するので、お宿の浴槽では、湯は緑がかっていたり白濁だったりします。
適応症は、糖尿病やきりきず、慢性婦人病、神経痛、病後回復など。
森のホテル温泉ソムリエマスターの廣澤さんによると、「三大美人の湯とも言われ、メタケイ酸が多いことからアンチエイジング効果に優れ、シミ、そばかすなどに効果絶大」とのこと。ウインタースポーツでダメージを受けたお肌にはとくに嬉しい美肌の湯ですね。
奥日光で大きめの露天風呂を持つ宿は少ないですが、こちらの露天風呂は比較的広めで、冬には雪見露天風呂も楽しめます。 湯の花漂う魅惑のにごり湯を、100%源泉かけ流しで思う存分満喫できます。
基本情報
施設名 | 奥日光森のホテル |
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温泉地名 | 栃木県/奥日光湯元温泉 |
所在地 | 〒321-1662 栃木県日光市湯元2551 |
電話番号 | 0288-62-2338 |
料金 | 大人:1,100円(入浴税込、タオル付) 小人:600円(入浴税なし、タオル付) ※小人=小学生まで |
営業時間 | 15:00~20:00 ※20時には必ず退館 |
休館日 | 団体貸切日等日帰り入浴をお休みする場合がございます。 ※お問い合わせください。 |
駐車場 | 25台 |
備考 | ご宿泊のお客様のお車が多い場合、第二駐車場へご案内させていただく場合がございます。 |
サイト | https://www.morino-h.com/ |
SNSリンク |
※掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
プロフィール
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野添ちかこ のぞえちかこ
全国の温泉地を旅する旅行作家。NIKKEIプラス1(日本経済新聞社)、BIGLOBE温泉、マイナビニュース等で連載中。著書に『千葉の湯めぐり』。3つ星温泉ソムリエ、温泉入浴指導員、温泉利用指導者(厚生労働省認定)、国立公園満喫プロジェクト有識者会議委員(環境省)。宿のミカタプロジェクトチーフ・アドバイザー。