寒い冬は、あったかい温泉が恋しくなる季節!
しんしんと降り積もる雪を眺めながら入る開放的な雪見露天も魅力的だけれど、レトロな趣きの内風呂や共同湯も捨てがたい。
普段とは違う自然景観や空間で五感を刺激して、ゆったりとした時間を過ごすと日頃の疲れやストレスがほぐれて、ほっとするはずです。
無色透明な温泉から白濁の硫黄泉まで、温泉の個性は100あれば100通り。
まずはご自分に合った温泉探しから始めましょう。
野添ちかこおすすめ!!スキー&温泉
白骨温泉泡の湯(長野県)
「3日入れば、3年風邪を引かない」
そんな言い伝えが残る白骨温泉は、江戸期から昭和まで長く湯治場として親しまれてきた温泉地。
泡の湯は、温泉街から離れた場所にある静かな山あいの一軒宿で、青みがかった乳白の大野天風呂が人気です。
冬場はこんもりと雪が積もり、その雪を溶かし込んだかのようなミルキーブルーに心踊ります。
混浴ですが、出入り口が階段状になっていて、肌をさらさずに出入りでき、風呂の中では湯の中は見えないので、比較的女性でも入りやすいのが嬉しいですね。
木の樋からドバドバと流れ落ちる源泉の湯量が圧巻。 湯量は毎分1730リットルもあり、常に新鮮な湯が注ぎ込まれ、100%源泉かけ流しです。
泉質は含硫黄−カルシウム・マグネシウム−炭酸水素塩泉。 適応症は、飲泉(温泉を飲むこと)では胃腸病や糖尿病、 入浴では切り傷、やけど、慢性皮膚病、慢性婦人病、高血圧症、動脈硬化症などと効能あらたかです。
内風呂は摂氏38度とぬるめですが、炭酸ガスの泡の効果で血流が促進され、浴後はポカポカと湯冷めしにくいのが特長です。
金属類は変色してしまう強力な泉質ですので、入浴時にはアクセサリー類は外すのが鉄則。 筆者は浴後にシルバーの指輪をはめて真っ黒になった経験がありますので、浴後すぐにアクセサリーをつけるのも注意が必要です。
混浴の野天風呂に立ち寄り入浴できるのは14時(13時30分入館)まで。 それ以降は日帰り温泉用の別棟の利用になるので(※週末のみ営業 14:00~17:00受付終了 17:30退館)立ち寄りで混浴野天風呂に入りたい方はお早めに。
基本情報
施設名 | 白骨温泉 泡の湯 |
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温泉地名 | 長野県/白骨温泉 |
所在地 | 〒390-1515 長野県松本市安曇4181(白骨温泉) |
電話番号 | 0263-93-2101 |
料金 | ◆本館(旅館内の大浴場及び混浴露天風呂) ◆外湯(日帰り温泉用の別棟) |
営業時間 | ◆本館(旅館内の大浴場及び混浴露天風呂) ◆外湯(日帰り温泉用の別棟) |
休館日 | 不定休 ※施設サイトの日帰り温泉・外来入浴営業カレンダーにてご確認下さい。 |
駐車場 | 50台 |
備考 | |
サイト | http://www.awanoyu-ryokan.com/ |
SNSリンク |
※掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
プロフィール
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野添ちかこ のぞえちかこ
全国の温泉地を旅する旅行作家。NIKKEIプラス1(日本経済新聞社)、BIGLOBE温泉、マイナビニュース等で連載中。著書に『千葉の湯めぐり』。3つ星温泉ソムリエ、温泉入浴指導員、温泉利用指導者(厚生労働省認定)、国立公園満喫プロジェクト有識者会議委員(環境省)。宿のミカタプロジェクトチーフ・アドバイザー。