【野沢温泉 大湯】 温泉街の中心に位置するシンボル的存在の外湯
野添ちかこ おすすめ温泉

寒い冬は、あったかい温泉が恋しくなる季節!
しんしんと降り積もる雪を眺めながら入る開放的な雪見露天も魅力的だけれど、レトロな趣きの内風呂や共同湯も捨てがたい。
普段とは違う自然景観や空間で五感を刺激して、ゆったりとした時間を過ごすと日頃の疲れやストレスがほぐれて、ほっとするはずです。

無色透明な温泉から白濁の硫黄泉まで、温泉の個性は100あれば100通り。
まずはご自分に合った温泉探しから始めましょう。

野添ちかこおすすめ!!スキー&温泉
野沢温泉 大湯(長野県)

野沢温泉大湯

最近は、冬ともなれば、「ここは日本?」と思うほどに欧米からのスキー客に人気の野沢温泉。

その歴史は古く、聖武天皇の頃に行基が温泉を発見したとか、修行中の山伏が見つけたとか、手負いの熊を追っていった猟師が見つけたとか諸説あるようです。

野沢温泉に来たら、是非とも出かけたいのが、13カ所ある外湯。

江戸時代から伝わる趣のある湯屋建築!!
野沢温泉大湯

なかでも温泉街の中心にある野沢温泉のシンボルともいわれている大湯は、かつては飯山藩主の御殿湯だったもの。江戸時代の湯屋建築を再現した建物は風情があり、地元では惣湯ともいわれています。

「惣」とは、室町時代の農民たちの自治組織ですが、野沢温泉ではこれが発展してのちに「野沢組」といわれる地域の共同体が生まれ、今でも共同湯の管理や清掃を地元の人たちが協力して行っています。

短時間の入浴でもぽかぽかとよくあたたまる湯!
野沢温泉大湯

大湯の泉質はアルカリ性の単純硫黄泉で、少し緑がかって見える透明の湯。短時間の入浴でもぽかぽかとよく温まり、いつまでも湯冷めしにくいのが特徴です。

野沢温泉の共同湯は総じて熱めで、大湯には「あつ湯」と「ぬる湯」の2つの浴槽があります。入るときには温度を確かめてからよくかけ湯をして入りましょう。

入浴後は、感謝の気持ちを入浴料に代えて納めましょう。
野沢温泉大湯

共同湯は基本的には地域の人のための温泉ですので、郷に入れば郷に従えで、あくまでも「もらい湯」をするという気持ちを忘れずに。賽銭箱に、「入浴させていただいてありがとうございます」という感謝の気持ちを入浴料に代えて納めましょう。

基本情報

施設名大湯
温泉地名長野県/野沢温泉
所在地〒389-2502
長野県野沢温泉村豊郷9328
電話番号0269-85-3155
料金寸志
営業時間4月~11月:5:00~23:00
12月~3月:6:00~23:00
休館日無休
駐車場なし
備考共同湯
サイトhttp://www.nozawakanko.jp/spa/sotoyu.php
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※掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

プロフィール

  • 野添ちかこ
  • 野添ちかこ のぞえちかこ

    全国の温泉地を旅する旅行作家。NIKKEIプラス1(日本経済新聞社)、BIGLOBE温泉、マイナビニュース等で連載中。著書に『千葉の湯めぐり』。3つ星温泉ソムリエ、温泉入浴指導員、温泉利用指導者(厚生労働省認定)、国立公園満喫プロジェクト有識者会議委員(環境省)。宿のミカタプロジェクトチーフ・アドバイザー。