寒い冬は、あったかい温泉が恋しくなる季節!
しんしんと降り積もる雪を眺めながら入る開放的な雪見露天も魅力的だけれど、レトロな趣きの内風呂や共同湯も捨てがたい。
普段とは違う自然景観や空間で五感を刺激して、ゆったりとした時間を過ごすと日頃の疲れやストレスがほぐれて、ほっとするはずです。
無色透明な温泉から白濁の硫黄泉まで、温泉の個性は100あれば100通り。
まずはご自分に合った温泉探しから始めましょう。
野添ちかこおすすめ!!スキー&温泉
湯テルメ・谷川(群馬県)
夏は登山、冬はスキーなどアウトドアが盛んなみなかみ町の底力を感じる町営の立ち寄り入浴施設がココ。谷あいの自然環境豊かなところにあり、冬はすっぽりと綿帽子を被ったような雪景色が見事です。
公営の施設にも関わらず、異なる源泉が3本も引かれているのに驚きます。
無色透明でやさしい肌触りの湯は、見た目には同じように見えますが、それぞれ泉質が異なります。
1本目は、アルカリ性単純温泉の不動の湯。
2本目は、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉の河鹿の湯。
3本目は、単純温泉の蛍の湯。
蛍の湯(温泉分析書上では摂氏49.3度)と河鹿の湯(同38.1度)の2つは、内風呂に加温していない源泉かけ流しの浴槽が設けられています。
しかし、自然環境の厳しい谷川エリアのこと、冬季は夏季と比べて、3度くらい温度が下がってしまうので、浴槽ではそれぞれ33〜34度、30度以下になる時もあるそう。
お湯の個性をしっかりと感じたい時はかけ流し浴槽があるのは嬉しいですが、低い温度の浴槽だけだと冷たく感じますので、お湯の入り比べがてら、加温浴槽とかけ流し浴槽の温冷交互浴にチャレンジしてみるといいでしょう。
内湯から階段を下りた先にある露天風呂は広々とした空間で開放感もあり、真っ白い雪景色に心まで洗われる気分になります。
ただし、午前中はちょっと温度が低め。露天風呂を満喫するなら、温度の上がった午後がオススメです。
基本情報
施設名 | 湯テルメ・谷川 |
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温泉地名 | 群馬県/谷川温泉 |
所在地 | 〒379-1619 群馬県利根郡みなかみ町谷川514-12 |
電話番号 | 0278-72-2619 |
料金 | 大人:570円 小人:260円 身体障碍者(手帳保持者):360円 3歳未満:無料 |
営業時間 | 10:00~20:30 ※7月~10月:9:00~20:30 |
休館日 | 第3木曜日(祝日の場合は翌日) ※毎週木曜日は、清掃の為15:00~露天風呂はご利用できません |
駐車場 | 40台 |
備考 | 土・日・祝日等は混雑の為、入場を制限する場合があります |
サイト | http://www12.wind.ne.jp/tanigawa-onsen/yuterume.htm |
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※掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
プロフィール
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野添ちかこ のぞえちかこ
全国の温泉地を旅する旅行作家。NIKKEIプラス1(日本経済新聞社)、BIGLOBE温泉、マイナビニュース等で連載中。著書に『千葉の湯めぐり』。3つ星温泉ソムリエ、温泉入浴指導員、温泉利用指導者(厚生労働省認定)、国立公園満喫プロジェクト有識者会議委員(環境省)。宿のミカタプロジェクトチーフ・アドバイザー。