【HOW TO#7】ペグ打ち篇

【キャンプHOW TO Supported by WILD-1】
こちらでは、「アウトドアライフストアWILD-1」協力のもと、キャンプ初心者から経験者までためになるHOW TO情報をお届けします!
今回のテーマは、ビギナーからベテランキャンパーまで全員が必ず毎回行う事、「テントのペグ打ち」です。なんでペグ打ちするの?そもそもペグ打ちって大切なの?そんな素朴な疑問をテントの基本構造を踏まえながら考えましょう!

そもそもテントのペグ打ちって必要なの??

テントやタープが風で飛んでしまうのを防ぐために、杭(ペグ)で地面に固定するのが「ペグ打ち」です。まずはテントとペグの関係性を簡単に考えてみましょう。
テントは住居なので家として考えると、テントの下に敷くグランドシートは家の基礎。テントのインナー(本体)は床や壁。ポールは柱。フライシートは屋根のような役割ですね。もちろんテントには玄関があり、天井には通気口まで用意されていて、まさにテントは「家」。 ではペグは何でしょうか?ペグは柱と柱を固定するボルトやネジ(ビス)のような役割だと思います。ペグ打ちをしていないテントにいる事は、柱を固定していない家に住んでいるようなものです。とても危険で怖いですね。ペグ打ちは、安全を確保するために必須なのです!

固定方法も大切で、地面に対して適切な角度で打ち込むことで初めてテントがしっかりと固定されます。

適切な角度というのは自然環境にもよりますが、テントやガイロープ(テントやタープを設営するときに必要なロープ)を少し引っ張ってみてペグがきちんと効いてる角度にする事が大切です。基本はガイロープに対して90度、地面に対して45度を目安にペグ打ちをしましょう。

しかし家と大きく違うのは、テントはまた畳んで片付けるという事。次は片付けについて考えてみましょう!

ペグ打ちより大切な「ペグ抜き」とは?

さて、みなさんは正しく「ペグ抜き」出来ていますか?意外と意識していないのが「ペグ抜き」という概念。キャンプにおけるマナーでもとても大切な部分になります。
実はキャンプ場で一番多い忘れ物は「ペグ」です。場内を清掃していると必ずと言っていいほどペグの抜き忘れがあります。自分が使ったフィールドを最後に見渡して忘れ物がないかをチェックするのはキャンプの基本中の基本。忘れないようにペグ抜きしましょう。

また、ペグを汚れたままにしていませんか?汚れはサビや劣化の原因にもなりますので、キャンプ後は水洗いで汚れを落としてあげましょう。ペグも大切なギアのひとつ。大事に扱いましょうね。
そして最も大切なペグ抜きは、「地面を元に戻す」という事です。地面が土だと分かりやすいですが、ペグを抜くとペグ穴がそのままになってしまいます。自然の中にお邪魔している気持ちを持つ事はキャンプの最も大切な事ですので、自分が空けてしまった地面の穴は元に戻す事が大切。「立つ鳥跡を濁さず」というやつです。

ここまでをまとめて自分は「ペグ抜き3か条」と名付けています。

ペグ抜き3か条
その1.ペグを忘れない
その2.ペグは洗う
その3.地面を元に戻す

「ペグも綺麗に使おう」

テントだけじゃないペグの便利な使い方

ペグはテントを固定するだけではなく、色々な場面で活躍する優れものでもあります。最後にペグのちょっと変わった使い方をご紹介。

1.キッズキャンプのアクティビティに!ペグ投げ選手権♪
地面にロープや紙皿で的を作ってペグを投げて当ててみよう!上手に投げられるかな!?なんてゲーム。盛り上がります♪

2.テントのポールが折れた!
ペグを折れたポールに添え木のようにしてロープやテープや結束バンドなどで固定。結構しっかり固定出来ます。

「子供にとってペグ打ちは大切なアクティビティ」

~まとめ~
いかがでしょうか?キャンプ中にペグは目立ちませんが、安全にキャンプをするために必要な縁の下の力持ち。とても重要な道具です。道具と自然。どちらも大切にしながらキャンプライフを楽しんでいきましょう!

ライターPROFILE

光又 新二
世界を旅し、アウトドアの様々な経験を持つ元バックパッカー。
現在は茨城県大洗町でキャンプ場の運営を行いながら、県内アウトドア事業者の会合「いばらきキャンプサミット」を定期開催し、「いばらきアウトドアセッション」を立ち上げ、県全体で広域的に連携をしながらアウトドア振興活動を行う。
誰も教えてくれないキャンプ場で困らない為の基本的なルールとマナーを学べる一冊。「初めてでも安心-ルールとマナーがわかるキャンプの教科書」AMAZONで販売中。

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